辻真理子と歩む会では、ニュースレターを発行しています。市政の現状をお伝えすると共に、議員活動の報告など、辻真理子の「今」をお伝えします。

INDEX
■こころのインタビュー「命の誕生の現場からネットワークが命をはぐくむ 」
■琵琶湖マザーホスピタル事業開始
■彦根市立病院院内助産所について
■嘉田知事と私 ……
■私は、命のことを、真剣に考えたいと思います。

辻真理子通信 No1 2008-04-20発行

こころのインタビュー
命の誕生の現場からネットワークが命をはぐくむ  

深刻な産科診療所不足を招くなか、市内で唯一の出産診療所、神野レディスクリニック(彦根市中央町)の神野佳樹院長と、同院で月に一度診療されている中村光彰先生に、新たに設立する新診療所のこと、そして命の誕生の現場からの思いを伺いました。

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琵琶湖を臨む新診療所

辻……私が議員になったのは、産科医と産科診療所が不足している彦根で安心してお産ができるように、との思いからでした。このたび新しく診療所を開かれるそうですね。
神野……八坂町に開く予定の診療所は19床あり、うち15床は個室です。快適なお産のため、全病室が琵琶湖に面し、母親教室などを開くホールも広くする予定です。年間600件の分娩を取り扱う予定ですので、当クリニックの実績750件とあわせれば1300件を越し、彦根市での年間出産件数に対応できると思っています。
辻……里帰り出産もできるのですね。医院長には中村先生が就かれると伺いました。
中村……10年前からほぼ毎月1回、神野クリニックでお手伝いしています。臨床歴16年となり、新しい取り組みを始めたいと思っていた矢先のご縁でした。
picture-79.jpg中村光彰先生

人と人とのつながりが、命を守り、はぐくむ

辻……命を宿して育てようとする母の力、生まれでようとする子の力、それを介助してこの世に命を送り出す医師の力。この3つが合わさり初めて、新しい命が誕生します。けれども命があまりにも粗末に扱われるようなニュースが多いですね。命の誕生の現場におられる先生方の思いをお聞かせください。
中村……最近ではご主人などの立会い分娩が増え、お産の苦しさ、生まれた喜びを分かち合う姿が見られます。家族が見守るなかで生まれた子は心豊かに育つのではないでしょうか。多くの人と命がつながっているということを実感できるようなお産が望ましいですね。
神野……妊婦さんが突然悪化したり、赤ちゃんの心音が聞こえなくなるなど、産科は常に救急の状態にあります。だからこそ、元気な赤ちゃんが生まれることの素晴らしさを感じます。
そうして生まれた命を育んでいくためにも、お産後のネットワークは重要です。私どもでもお母さん方が孤立しないよう助産師と子育てを共有できる場を提供しています。また、DVなどの恐れがある場合、退院時から児童相談所が協力するなどといったネットワークが育児の不安や悩みを少しでも減らすことになればいいですね。
picture-49.jpg神野佳樹院長
中村……自分の身内のお産だったらどうしてほしいか、を念頭におくこと。安心・安全を確保して自然なお産を支えたいということ。そして、未知の可能性をもって生まれてくる命を、畏敬の念をもって取り上げさせていただくことが、分娩に際して心がけている私の3つの柱です。

行政に期待したいこと

辻……行政へはどのような期待をされておられますか。
神野:DV被害防止へのフォローなど、リスクのあるお母さん方へのサービスはここ最近充実してきたように思います。この四月から、彦根では1回を2500円とし、10回分の補助券が配布されますが、、まだまだ出産費用は高く、それを気にせず出産にのぞめるようになればいいですね。
中村:さらなるサポート体制の充実でしょうか。保育園に代わるような公的機関として、みんなで子育てができるようなコミュニティーが小規模でも地域にたくさんできてほしいですね。
辻……赤ちゃんを産める場所が普通にあり、普通に生まれてくる状況が当たり前でありすぎたのかもしれません。安心して赤ちゃんを産め、育てることができる、環境をとの思いは先生方と一致し、さらに先生方の環境を守ることが私たちの務めでもあると思いました。本日はどうもありがとうございました。
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(2008年2月14日 神野レディスクリニックにて)
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琵琶湖マザーホスピタル事業開始  

滋賀県の産婦人科医の数は全国で47位!つまり最下位です。
この現状を受け止め滋賀県では、琵琶湖マザーホスピタル事業が立ち上げられました。初のモデル事業には、彦根市立病院が対象となりました。
県立成人病センターから2名の産婦人科医師が派遣され、4月より従来の診療に加えて週2回新たに診療が開始されます。院内助産所においては経産婦のみが分娩の対象となっておりましたが、初産にも対応できるよう検討中です。また今までは出産の蔭に隠れて注目される事もなく過ぎてきました婦人科の診療・手術にも対応して頂けるとの事です。 
全国的な産婦人科医師の減少にも拘わらず、彦根市に産婦人科医の招聘が叶いました事に感謝しつつ、赴任されます医師の方々の環境を大切に守っていきたいと思っております。
2008-04-20
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彦根市立病院院内助産所について  

2月1日より院内助産所が開設されました。
15人の助産師と常勤1名、非常勤3名の産婦人科医師での体制で診療が行われます
対象は通常分娩が可能な妊産婦で、初産や前置胎盤、双子、帝王切開の経験がある妊産婦などは除くという一定条件はあるものの年間100人を目標に分娩が再開されます。妊産婦は助産師と相談しながらバースプランを作成し、お産の姿勢も自分で選ぶ事が出来ます。分娩室も改修され畳の部屋も出来、家族の立ち会いも可能となりました。自然出産を望む女性も増えておりその要望にお応えできるようになりました。
2008-04-20
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嘉田知事と私 ……  

 嘉田由紀子さんが2年前知事選に立候補されました時、何という勇気のある女性なのだろうと思いました。精一杯応援を致しましたが、それでも当選されるとは想像出来ませんでした。見事知事に当選されまして、公約通り新幹線栗東新駅は凍結となりましたが県議会でのご苦労は言葉では表現できないと思っております。私が市会議員に立候補を決意致しました時にも一生分の勇気が必要でした。何度もくじけそうになりましたが、そういう時いつも嘉田さんの事を思い頑張る事が出来ました。現在は『かだ由紀子と共に歩む会』の役員をさせて頂いておりますので何度も嘉田知事にお会い致しますが、信念の強さ、頭脳明晰、優しい話し方、、私利私欲のないこと・・・どれをとっても尊敬に値する女性です。滋賀県を嘉田知事一人に背負わせないで県民のひとり一人が嘉田知事を応援し、支えていくべきだと思いますので皆様もどうかご支援を宜しくお願い致します。私も市会議員としての仕事を全うしていく事で嘉田知事を応援し、支えていく覚悟でございます。次の世代に政治を志す女性を育てるためにも嘉田知事や私の責任は大きいと思っております。どうか今後共も皆様のご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。
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私は、命のことを、真剣に考えたいと思います。  

私が市議会議員に立候補したのは、「安心して出産と子育てができる彦根市にしたい」と願ってのことでした。行政的な言い方をすれば「子育て世代を支援する環境づくり」です。
それは、突き詰めれば「命を大切にする」ことにほかなりません。
「命を大切にする」……。言葉では簡単に言うことも書くこともできますが、「生きる」ということと同様に、実際はとても難しいことです。このことは高齢者福祉、障がい者福祉、女性の社会参加、いじめや虐待の社会問題、エネルギー問題や環境の問題、食の安全から給食のことまで、全てに関わってきます。
 私はまず、出産や育児に不安や悩みをもつ子育て世代が安心して子どもを生み育てられる環境づくりを目ざし、「命を大切にする」ということを真剣に考え、これを基本とし、彦根の市議会議員としての使命を果たせるよう努力したいと思っています。
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