平成21年4月7日号(千鳥ヶ丘地域版)

マルチスライスCT64列などが予算化

 辻真理子が平成20年度6月定例会及び9月定例会で問題提起をし、所属いたします病院福祉常任委員会でも、再三にわたり要求しておりました次の2項目について、平成20年度3月定例会において上程された平成21年度当初予算案に盛り込まれ、3月23日の本会議において可決成立いたしました。
 一つは、彦根市立病院に導入を求めた「マルチスライスCT64列」の購入費用で、もう一つは旧老人ホーム「金亀荘」の改修費用です。
 主として心臓の検査(心筋梗塞の検査)については、従来、カテーテル検査が主流でした。時には患者への負担が大きかったため、今回導入が決まったマルチスライスCT64列は、瞬時に検査を終えることができるとともに、患者への負担が極端に少ないため、その導入が待たれていたところであります。
 彦根周辺のいくつかの病院には、このマルチスライスCT64列が導入されていたため、市内の診療所でも市外の病院に検査依頼をされていたものであります。今回の導入決定により、今後は市内診療所からの検査依頼が彦根市立病院に移ることを期待したいと思います。
もう一つは、旧老人ホーム「金亀荘」の改修工事費用です。「金亀荘」は民間に移管後、利用されないままとなっていましたが、障がい者の自立などの目的で活動しているNPOや社会福祉法人などから利用できるものであれば改修の上、利用させてほしいという要望を受けて、提案したところであります。
 これについても、障がい者の自立と市民との共生を願う気持ちが通じて、予算計上され、3月度議会で承認されたものであります。
 障がい者が自立をする社会を築くことはたやすいことではありませんが、そのための一歩が始まったものと確信しています。
 障がい者は、自ら望んで障がいを得たわけではありません。障がい者の支援は、私たち健常者すべてで支えていく必要があり、障がい者自立支援法の改正も視野に入れて、誰もが「生まれてきてよかった」との実感の持てる社会づくりをしていきたいと願うものであります。
 いずれの事業につきましても、市民の生活に密着したところでありますので、今後とも、広く市民の皆さまと共に歩んでまいりたいと考えております。

側溝改修工事完成

 千鳥ケ丘町内で施工が進んでおりました側溝改修工事が3月末にá泣Tンアイ様の手で完了いたしました。下水道の普及促進に伴い、側溝底部への土砂の堆積は減少すると思いますが、今後の維持管理についてもより一層ご注意いただきながら、地元の皆さまとご一緒に、少ない財源の中で、問題点を抽出し、解決に向けた努力を積み重ねていきたいと考えております。

病院宿舎の解体に予算

 平成21年度当初予算に、かねてより地元から要望の強かった旧病院宿舎解体工事費が計上され、予算化いたしました。
 今後は、地元に対する説明を経て、工事に着手されることになりますので、ご近所の皆さまには工事中の事故に気をつけていただき、長年の懸案に終止符を打ちたいと思います。
 この件につきましては、澤前自治会長様のご努力によるところが大でありますので、ここに心から御礼申し上げたいと思います。
 今回の「千鳥ケ丘レポート」は、広域版発行を前提として、千鳥ケ丘地域版とさせていただきました。まわりの方々にお渡しいただける方がおられましたら、お気軽にお申し出下さい。

平成20年度3月定例会で個人質問

平成20年度3月定例会は、3月2日開会(23日閉会)し、辻真理子は11日の本会議で個人質問を行いました。
質問通告内容は、次のとおりで、それぞれの担当者から答弁を得ました。

1 彦根市立病院に「マルチスライスCT64列」導入の更なる効果
(1)市立病院と地域の開業医との交流について

  • 医師会との交流は
  • 彦根市立病院から独立開業された医師との連絡及び交流は
  • 開業医に病院を訪問して頂くプランはどうか
  • 開業医は以外に孤独、勤務医との情報交換の仕組みはないか

2 外国籍市民への支援について
(1)緊急雇用創出事業の概要について

  1. 彦根市においては緊急雇用創出事業においてどのような雇用があるか
  2. 彦根市では定住外国人の雇用に配慮があるか
  3. 彦根市で住まいを失いつつある外国籍市民への施策は
  4. 定額給付金の交付対象者のうち外国籍市民への対応は出来ているか

妊婦検診の全額補助

 彦根市の平成21年度予算において、妊婦検診の14回全部についての補助が決定いたしました。ただし、2年間の期限のある助成ですが、報道などでご承知のとおり、全額の補助をしていない地方自治体がある中で、勇気ある予算提案をされたと感謝しております。
 昨年来、妊婦の緊急出産などでの救急車のたらい回しによる死亡事故が出ております。これは、もちろん、医師不足も一因ではありますが、その妊婦が検診を受けていないことによる妊娠状態の把握が困難であることも原因の一部にあるようです。また、そのような場合には、NICU(Neonatal Intensive Care Unit. 新生児特定集中治療室)が満床であることにも原因があります。緊急出産によって生まれてきた子どもの多くは、NICUに入れなければならないケースがほとんどであり、NICUが不足している現在にあっては、そのことも一つの受け入れ拒否の原因になっているようです。
 今後は、このような悲劇が起こらないように妊婦の皆さんは十分に心がけていただきますよう、お願いいたします。
 なお、この補助につきましては、医療機関から直接に保険者に対して請求が行われることになります。特別な検査等が必要な場合でなければ、窓口での支払いが不用になりますので、ご自分と生まれてくる子どものために、必ず受診していただくよう、切にお願い申上げます。 

文化プラザの利用促進を

 ひこね市文化プラザの指定管理については平成21年3月31日をもって、財団法人彦根市文化体育振興事業団から、NPO法人ひこね文化デザインフォーラムを主管団体とする企業体に移管いたしました。
 市民の発想と努力による発展を願って、市民団体であるNPOが主体となって新たな展開に期待されるところで、新しい館長には、民間人の小出英樹氏(彦根商工会議所副会頭・á潟Lントー代表取締役会長)が就任されました。
 彦根文化の新しい展開に期待するとともに、市民の皆さまの利活用と参加をお願いしたいと思います。

会派視察旅行報告

 新政ひこねでは、2月20日に栗東市へ、また3月24日〜25日には鎌倉市と川崎市に視察旅行を実施いたしました。
 栗東市は、ご承知のとおり、財政悪化の折から、平成20年度から中学校給食を中止いたしました。そのことにおける市民の反応や行政の対応について聞いてまいりました。その結果、財政難に対する理解が大きいとはいうものの、中学生ともなると、残飯率の高さが目に余るほどであったという理由もあったようです。ひどい例では30%近くの残飯率の出ることもあったようで、食資源の観点からも問題があったようです。
 鎌倉市は、彦根と同じく世界遺産の暫定リストに掲載されている鎌倉市の取り組みを視察してまいりました。
 川崎市では、障がい者を多数雇用している日本理化学工業á鰍去@してまいりました。同社では、ダストレス・チョークの製造を中心として事業展開されています。川崎工場は昭和50年9月に開設されましたが、47名の従業員のうち22名が重度知的障がい者で、10名が軽度知的障がい者という構成になっています。つまり、68%の従業員が障がい者であります。障がいの程度に応じて、作業を区分して、それぞれの障がい者が生き甲斐をもって仕事をしていました。
 更に、同社のチョークは粉が飛び散らないように、原材料を工夫し、かつて教師に多かった結核を予防する点でも意味あることであると感じました。また、新製品としては、ガラスに描いても簡単に消すことができる固形マーカーも開発されており、同社の商品の利用促進に向けて働きかけを行いたいと考えております。
 「障がい者を雇用する」という意味、「障がい者が自らの力で生きる」という意味、そして「社会全体で障がい者を支える」という気持ちを感じさせていただけた一日でした。

議場コンサートと子ども議会

 彦根市議会では、開かれた議会を目指して、昨年12月から定例議会初日に議場コンサートを実施しております。
 彦根市議会の議場は、音響効果がよく、広く市民の皆さまの身近な場であるとの認識のもと、次のとおりに実施しており、各回多くの市民の皆さまにお越しいただき、引き続いて議会の傍聴をしていただいているところであります。
 昨年12月議会ではコーラスを、3月議会では滋賀県立大学のカルテットの演奏をしていただきました。6月議会では和の音楽、9月議会ではエレクトーンとピアノの演奏が予定されています。
 一方、2月14日には、市内15の小学校から子ども議員30人が市長はじめ市役所幹部に質疑を行い、市幹部からは真剣に応答を行いました。このことによって、子どもたちの政治に対する意識に変化をもたらしたのではないかと考えております。
 これには保護者ら100人以上が傍聴し、子どもたちだけではなく、広く市民が政治に対する感覚を研ぎ澄ましていただければ、企画に携わった一員として幸いに感じます。

甲子園にて そして最優秀応援賞受賞

 去る3月26日、4,000人を超える応援団の一員として、第81回選抜高等学校野球大会の応援に、甲子園に行ってきました。
 50台に上る応援バスに乗り込み、午前9時30分に彦根駅前を出発。午後2時過ぎのアルプス席への入場まで、バスの中は56年ぶり、3回目の出場となった応援への意気込みを感じながら全員が真っ赤なジャンパーを着用して浜甲子園の駐車場から黙々と、そして内に秘めた期待を胸に阪神甲子園球場へと向かいました。
 試合は4回表の攻撃で甲子園最初の得点に一塁側スタンド全体が大きく揺れていました。
 残念ながら金子投手の突然の降板によって、無念の4対5でのサヨナラ負けとなりましたが、参加者全員が56年ぶりの出場と、接戦での惜敗の感動を胸に、一路彦根への帰路につきました。
 試合後、彦根東高校の生徒がスタンドのゴミを徹底的に集める姿が印象的でした。
 4月2日の閉会式では最優秀応援賞を受賞しましたが、応援団の人数ではなく、このような真摯な態度にも大きな評価があったのではないでしょうか。