平成20年7月15日号

千鳥ケ丘の皆さまへ

昨年4月に実施されました彦根市議会議員通常選挙において、私は、多くの妊婦や、里帰り出産を願う親たちのために、「安心して出産できる彦根市」をとの願いを共有し、ご支持をいただくことができました。その結果として、早速に昨年には補助金による出産専門の診療所開設(本年秋に開院予定)と市立病院での助産師による分娩開始という二つの成果を実現することができました。
 しかし、今、私が暮らさせていただいている千鳥ケ丘の皆さん、そして広く佐和山学区の皆さんのためにも活動をしているという実績をお知らせする手段が必要であると考え、「辻真理子 千鳥ケ丘レポート」を発刊することといたしました。
 インターネットのサイト(http://www.tujimariko.jp)でも日々の活動の一端を随時更新しておりますが、より身近にと「紙媒体」によることも必要であると考え、発行させていただきました。
 市議会定例会は、3月・6月・9月・12月に開催されますので、翌月に全戸配布させていただきますので、ご愛読をお願いいたします。
springfest.jpg千鳥丘のチビッ子たち(5月5日)

自治会からの要望書の提出

 かねてより改修要望のありました側溝の改修等については、5月22日に澤自治会長様・西村秀男様とともに、改修の必要な箇所の点検を行い、その結果とともに、5月27日にまちづくり推進室に右欄の点について澤自治会長様とともに要望書を提出して参りました。
 その結果、一部側溝の溝蓋の取り替えが行われるとともに、その他の要望についても順次検討が進められるものと思われます。
 なお、市立病院宿舎については、本年度中に清掃・除草作業等が行われ、平成21年度には建物の取り壊し作業が実施される見込みであることが自治会長様に伝えられました。
 長年利用されずにいた宿舎ですが、これによって、ようやく環境整備が行いやすくなるものと考えられます。

要望事項

  • 千鳥ケ丘町内排水路改修
  • 防犯灯設置
  • ウエダ薬店様前交差点信号設置
  • 消火栓の設置
  • 旧彦根市立病院宿舎の管理について

彦根市低炭素社会構築都市宣言を承認

 去る7月7日(この日は北海道洞爺湖サミットの開幕日でした)に臨時議会が招集され、彦根市が低炭素都市を構築するという宣言案が市長から提出され、賛成多数によって承認されました。その全文を右欄にご紹介いたします。
 私は、この日の討論の中で、アクション・プログラム(行動計画)が充分に示されていないものの、地球環境の保護のために必要なことであるため賛成いたしました。しかし、私は賛成討論の中で、この宣言を市民全体が認識し、特にゴミ問題を中心として、未来の彦根市民の「命」を真剣に考えるよう要請いたしました。
 どのようなアクション・プログラムが策定されるかを常に監視しつつ、市民全体への広がりを期待したいと思います。

彦根市低炭素社会構築都市宣言

 わたしたちは、化石燃料の利用により、豊かで快適な生活を享受してきたが、二酸化炭素などの温室効果ガスを大量に排出した結果、地球規模の温暖化を招くに至った。
 この地球温暖化は、異常気象の頻発による自然災害の激化など、人類の生存基盤である地球環境に大きな影響を与えており、。早急に温室効果ガスの排出量が少ない、持続可能な社会システムを構築する必要に迫られている。
 この人類共通の課題を解決するため、わたしたち彦根市市民は、低炭素社会の実現が自らの責任であることを自覚し、あらゆる分野において温室効果ガスの排出削減のための行動を実践することを誓い、ここに彦根市を「低炭素社会構築都市」とすることを宣言する。

平成20年7月7日 彦根市

消防団の皆さまのご苦労について

 千鳥ケ丘は、彦根市にある15の消防団の中の第5分団が担当しています。現在、彦根市の消防団の定員は525名ですが、その約90パーセントである475名しか所属しておりません。また、現に消防団に所属している皆さんも高齢化しており、活動にも支障が出てきているのが実情です。
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 このような中、第5分団は8月3日に滋賀県消防ポンプ操法訓練大会に出場されることとなっており、この大会で優勝いたしますと、全国大会への出場ということになります。
 去る7月6日には激励会が行われ、出席して参りました。団員の皆さまのご活躍を期待しております。
 なお、6月定例議会で消防団のあり方について、質問をし、団員募集について少しでも困難が生じないように要望いたしました。
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平成20年6月市議会定例会での質問について

平成20年6月9日に開会しました平成20年6月定例会で、私は次の3項目について質問をいたしました。

(1)彦根市立病院循環器科にマルチスライスCT64列は必要か
(2)彦根市防団の現状について
(3)納税教育について

 特に、(1)の「彦根市立病院循環器科にマルチスライスCT64列は必要か」については、近隣の病院の多くにこの機械が導入されている中、彦根市内の循環器科の患者が、これらの病院に流出している現状を踏まえ、その導入が市立病院の経営改善に寄与するとの思いで質問しました。
 従来、循環器科の診断においては、心臓カテーテル検査が主流でした。これはある意味、手術にも相当する検査で、患者にも医師にも肉体的・精神的負担の大きなものでした。しかし、マルチスライスCT64列は瞬時に64方向からの検査が行え、患者の肉体的負担はもとより、医師にとっても刻々脈動する心臓を少しのブレもなく診断できる機械で、診断を容易にするばかりでなく、的確な診断結果を得られ、その患者にとって必要な手術方法を検討する上でも有意義なものであります。
 患者が他の病院(車で30分程度移動して受診)でこの検査を受けるとするならば、肉体的にも経済的にも負担が大きいのみならず、その後の手術もその病院で行う結果となり、患者流出は病院経営にとっても痛手となることは目に見えるものであります。
 このような、患者・医師・病院経営というそれぞれの視点から私はこの機械の導入を求めたところでありますが、理事者側からは検討を進める旨の答弁を得ることができ、その後、病院内部において検討委員会が設置されました。
 このことによって、三者にとってよい結果が早期に得られるように、更に努力いたしたいと考えております。

辻真理子のひとくちコラム

医療機関の持つ役割分担

 医療機関には、大きく分けて「開業医」と呼ばれる「診療所」と、市立病院などの「病院」とに分類することができます。
 かつては、町のお医者さんが自転車で往診に回るなど、ホームドクターと呼ばれ、現在の医療制度の中で目指そうとしている 「かかりつけ医」と類似の状態がありました。しかし、高度医療が充実し、先端機器での診断を求める患者の要望などから、「病院」を指向する傾向が高くなってきました。
 しかし、すべてを「病院」に委ねることは本当に高度医療を必要とする患者にとっては診療の機会を阻害することもありますから、役割分担を考えて受診されたいと思うことがあります。